栄養ドリンクを体調不良のときに飲んだことのある方は多いと思います。
しかし、本当に効果があるのか?と疑問に思う方が多いと思いますので、説明します。
栄養ドリンクは効果は期待できる
栄養ドリンクにも色々ありますが、効果が期待できると言えます。
一般的にコンビニやスーパーで売られているタイプの栄養ドリンクの多くは「医薬部外品」と言って、「医薬品」程強力ではないが、国から体に良い効果が認められている物が含まれている物です。
皆さんが普段「体調が悪い」と思ったときに飲む「栄養ドリンク」は「医薬部外品」である事が多いでしょう。人によったら「ゼナ」とか「医薬品」のを飲んでるかもしれないですが。
医薬部外品の栄養ドリンクは主に「疲労回復・滋養強壮・栄養補給・不調予防」の効果を掲げています。
体調不良のときに飲むも良し、体調管理・不調の予防のために普段から飲むのも良いという最強の布陣となっていってます。

医薬品と医薬部外品はどう違うんや

効果が強いのが医薬品ですが、副作用もありますしお値段も張ります
「医薬部外品」は飲みやすい
「医薬品」に認められている物は当然、良い効果が認められますが「薬」である以上、当然「副作用」もあります。ちょっと体調が悪いから、予防のためにといった軽い気持ちで飲んでしまうと、逆効果になってしまう恐れがあります。
薬ですから目的の症状のときに飲まないといけません。
そして高い物が多いです。財布が辛い。
「医薬部外品」は体に良い効果が期待できつつも、副作用が低い、つまり「安全性」が高く、普段から気軽に飲むのに向いてます。
栄養ドリンクの種類については別途記事を用意していますので、こちらをチェックしてみてください。
医薬部外品で定番の栄養ドリンクの一例
主に「タウリン」「ビタミンB群」「カフェインと糖質」が入っている
栄養ドリンクに効果があるとわかっても、一体何が入っているのか気になりますよね。
「タウリン」(肝臓に良い系の成分)「ビタミンB群」「カフェインと糖質」が基本で、その後に製品によって1つか2つ別の成分が入っている事が多いです。
基本となる3つについて簡単に説明します。
タウリンとは

「医薬部外品」の栄養ドリンクといえば「タウリン1000mg配合」といったCMで聞き覚えがあるかもしれない「タウリン」がお馴染みです。
体内の多くに働き、主に肝臓に良い効果がある
タウリンは肝臓に良い効果があるとともに、血圧を下げる効果など体内の様々な部分にも効果があるものです。
よく商品名として「チオビタ3000」のように「1000」「3000」と千単位の数字が入っている物がありますが、大抵はタウリンの含有量(mg)のことです。

ちなみに、「C」「E」とかが入ってる物はビタミンのことを指しますよ
農林水産省に具体的な効果の説明がされているので下に引用を記載します。
タウリンは、生体内で遊離した状態で存在する含硫アミノ酸様化合物の一つで、イカやタコ、貝類、甲殻類及び魚類(心臓・脾臓・血合肉)に多く含まれています。水溶性なので、汁ごととれる鍋物やスープ等に利用すると有効に摂取することができます。最近は栄養ドリンクの主成分として使用されていますが、これは肝臓の働きを活発にする機能があるからです。その他、タウリンには次のような働きがあります。
【タウリンの働き】
・血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす。
・血圧を正しく保ち、高い血圧を下げる。
・肝臓の解毒能力を強化。アルコール障害にも効果的。
・インスリン分泌を促進し糖尿病の予防・治療に有効。
・視力の衰えを防ぎ、新生児の脳や網膜の発育を助ける。
農林水産省 http://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1803/02.html

見ただけで強い
ビタミンB群

タウリンは聞いたことがなくても、こちらは聞いたことはあるはず「ビタミンB群」。
水溶性の場合、ビタミンB1・B2・B6・B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの主に8種類が存在しており、栄養ドリンクにはB1・B2・B6など複数種含まれているものが多いです。
主に代謝の促進の働きがある
主に代謝を促進する効果を持っているものが多く、これらの成分が体内のエネルギーを効率よく代謝(物質を生成する事)させるのに不可欠。
ビタミンB群はエネルギー源である脂質・糖類・タンパク質を体に必要な成分へ変化させるために必須の存在ですが、残念なことに現代人の偏った食生活から不足しがちだと言われています。

まぁ現代人はビタミンB群に限らず不足しがちな物多いですけどね…
カフェインと糖質

カフェインはコーヒーやお茶にも含まれている物で、日頃から飲む方も多いです(断言)。
主な効果は3つ「覚醒作用」「鎮痛作用」「利尿作用」です。
「覚醒作用」「鎮痛作用」「利尿作用」
覚醒作用は眠気覚ましに、鎮痛作用は血圧を収縮させる効果から一部の頭痛に対して鎮痛の効果が、利尿作用は血圧の低下に繋がります。
とり過ぎには注意
カフェインは栄養ドリンク以外でも気軽に摂取できる便利な成分ですが、取りすぎるとカフェイン中毒となるため、とり過ぎには要注意です。
欧州食品安全機関(EFSA) によると妊婦を除く大人の場合、1日400mg程度が安全とされています。これは一般的なコーヒー3~4杯程(例:エスプレッソ:150mg程)。
医薬部外品の栄養ドリンクは一般的に50mgですので、大量という程ではありませんがそれなりに入っていますので、1日のうちに合わせてコーヒーなどを取りすぎないように気をつけましょう。
当たり前ですが、寝る前に時に飲み過ぎると寝れません。
糖類は脳に必要なエネルギー源
さて最後に糖類です。糖類は脂質やタンパク質と並ぶエネルギー源ですが、その特徴として他の2つよりもエネルギー源に変化するスピードが早い事と脳唯一のエネルギー源(ブドウ糖)です。
勉強や仕事、頭を必死に活用した最には脳に糖分を送ることが集中力の改善、疲労回復をするためにも重要となってきます。
将棋のプロ棋士が真剣勝負の対局中におやつを食べる事があるのですが、これは対局で非常に脳を使ったため、脳に必要な糖分を摂取して回復するためです。
栄養ドリンクごとの違い

基本となる成分は同じなので、効果・効能表記は大体一緒になります。
しかし「まったく同じものが入っているのか」とはなりません。
ビタミン類や肝機能良い成分(タウリン等)が同じ種類ですが違う成分を使っていたり、
成分が多めに入っている事や、滋養強壮効果のある成分を入れていたり…
コンセプトによって成分が違うという形で差別化は図られています。
それ以外に最近では、「カフェインレス」で寝る前に飲みやすい栄養ドリンク
美味しい味付けで、女性も飲みやすい栄養ドリンクなど色々な個性ある物が増えています。
あくまで「医薬部外品」のお話です。
「第2類医薬品」などになると、生薬が入ってきたりしますので、「効果・効能表記」は同じようでも中身が全然変わります。
ぶっちゃけプラシーボ効果(プラセボ効果)?


ぶっちゃけ「プラシーボ効果」なんじゃないの?

ぶっちゃけそうかもしれないですが、それだけじゃないよ!
プラシーボ効果とは、医者から処方された偽の薬(英語:プラセボ)を飲んで体調が改善された事から名付けられた効果。
要するに「薬は体に良い」という暗示効果、つまり思い込みによって体調が改善されるんですよ。
「病は気から」という言葉もあるように、心理状態が体に強く影響する事は皆さんも経験でよくご存知かと思います。

私も小学校の頃、学校が嫌すぎて微熱が多発しました。
実際に、高血圧の患者が病院に訪れただけで「安心」して血圧が下がり始めたという話もあります。
さらに海外の実験では「偽薬」とわかった上で摂取しても体調が改善されたという報告もあり、
「どうせ思い込みだろ?」とわかっていても「体に良いのかもしれない」と認識しているか
「プラシーボ効果がある」と知っていることで効果が出るのかもしれません。
さて、プラシーボ効果の実験で登場する「偽薬」は効果のない物ですが、栄養ドリンクは国から認められている成分を含んだ体に良い物であることは事実です。
ですので、「これは体に良いもの」という認識があることで更に効果が良くなる「相乗効果」として「プラシーボ効果」は発揮されているのではないかと私は思います。
最後に
体に良い物であることは間違いないです。
効果だけではなく、製品によって各々甘さが強いものや薄い物、苦味が程よくあるものもあり、栄養ドリンク独特の味を楽しむといった事も出来ます。
普段よく飲む方もいつもと違う栄養ドリンクを飲んでみるのも絶対面白いです。
勿論飲み過ぎはよくありませんので、「1日1本」容量用法を守って、楽しく栄養ドリンクを飲みましょう。
定番かつ飲みやすいので初心者にもおすすめ」
疲れた時に飲みたいおすすめの栄養ドリンクをこちらの記事にて紹介しています。
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